宇宙を内在する人体
私の陶芸作品のひとつ。自宅の庭に埋めています。縄文の人たちは、鎮魂と死者の再生を願って、土偶をあえて壊して住居やその周辺に埋めたのだそうです。長男が10ヶ月の短い命で旅立ったあとに、作りました。
御殿場遺跡から出土した顔面釣手形土器を参考にしています。似たような土器が、井戸尻考古館に、曽利遺跡から出土した人面香炉形土器という名前であります。
前面は、全体が顔のようにも見え、ずんぐりした人体のようにも見えます。男性を象徴しているようです。闇・夜に向いていて月という説もあります。
中に木材を入れて火をつけ、闇夜に置いたら迫力があるでしょう。
八ヶ岳山麓の縄文遺跡の土器土偶の迫力には圧倒されます。
人体と、天体・宇宙を一体にして統一的に捉えようとする思想は、洋の東西を問わずあるようです。
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