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2006年9月17日 (日)

古代ギリシャのクレーン

パルテノン神殿の組み立てにはクレーンが使われていたことを、271828さんに教えていただきました。こちらに絵があります。ブームを伸展する機構は無いようですが、そのほかは現代の移動式クレーンとほとんど変わらないでしょう。この絵は、柱の上の作業であって、柱の部品のドラムをどのように吊っているのかは分かりません。

Drum_1 こちらには、ドラムを吊っている模型の写真があります。1/10スケールのモデルとのことです。ドラムに4つの突起がついています。ロープをかけるためにあるようです。3DCGで絵を描いてみました。この模型の写真では、2箇所にロープをかけていますが、これは常識的にありえません。回転して荷を落としてしまう危険があります。また、このような4つの突起にロープをかけるのは、靭性の低い材料(小さな割れでパリンと壊れる)である石には向かないと思います。

古代ギリシャは海洋技術が発達していると、北川さんと271828に教えていただきました。クレーンや玉掛けの技術も船舶から発達したのだろうとも。船舶に搭載されたクレーンがあったはずです。こちらに絵がありました。こちらには、模型の写真がありました。注目は、石に刻まれたUの字の溝です。靭性の低い材料にロープを架けて吊るとしたら、これなら大丈夫そう、合理的に見えます。こちらのページの中ほどにある瓦礫の写真の中に、Uの字の溝がある石が見えます。

こちらの模型の写真を見てください。ドラムを一点で吊っています。これは、中央の穴を使っているのでしょう。このモデルは、引き揚げる力の発生の仕方が誤りであると考えられている、と書いてあります。ドラムの吊り方はどうなのでしょうか。同じサイトにはクランプの写真もあります。

271828さんからメールをいただきました。ランデルズの『古代のエンジニアリング』にあるイラストを紹介していただきました。そこには、ドラムを車輪にして運搬している様子が描かれていました。Unpan_imageちょうどグラウンドを均すローラーのような感じです。ドラムをこのように運搬したとしたら、吊るときに4つの突起があるのはおかしいということになります。また、ドラム中央に開いている穴は、組み立てるときに上下のドラムの芯を合わせたりつないだりするためにだけの役割ではなさそうです。

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