JAXA(5) 超音速エンジン試験施設
高度15000m、最高速度マッハ2の超音速でエンジンの性能を試験する施設です。
超高音速実験機に搭載するエンジンの試験をするための施設だそうです。
ここまでできる試験設備は、ここと日本では北海道の千歳にあります、との説明を聞いて学生はびっくりしていました。
そういえばこの学年には、言ってなかったかも知れなかったな、と反省。エンジンの開発にかかわっている卒業生が良く来ているのだけれどなぁ。
カプセルの中で、高高度・超音速環境を作るのだそうです。エンジンの性能はつまるところ推力(スラスト)で示されます。このスラストはエンジン架台についているロードセルで測定されますが、ロードセルの中にはコイルバネが入っているとのことでした。
コントロールルームです。現場の様子を写すモニターと、各種データが表示され処理されます。
私が面白いと思ったのは、モニターの表示がアナログ計器風に作られていたことでした。
データはデジタルで伝えられてくるでしょうから、数値で表示するほうが手間がかからないはずです。研究者の単なる趣味なのか、あるいはデータ判断に関する人間工学的な配慮なのかは、聞きそびれました。
私は、超音波探傷器をパソコン上に作るときに、デジタルデータをアナログ的に見せるのに苦労した思い出があります。また、航法計器ですが、こんなのも作りました。苦労はしたけれど、楽しかったですね。
ココログが48時間のメンテナンスで、記事の更新ができないということでした。ずいぶん長いな、と思っていました。メンテナンスが終わったはずなのに、またさらに1日記事の更新ができない期間がありました。niftyさん、う~ん、どうしたの?
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コメント
こんばんは。いつも興味深く読ませていただいています。
自動車のデジタル計器もはじめはセグメントが少なくて大雑把でしたが,今はアナログメータ風のデジパネになりましたね。超音波探傷器も同じで,前後走査に表示がついてこない気がしてました。デジカメも画素数が増えて,デジタルはだんだんアナログに肉薄してきています。やはり自然物である人間には連続量の方がフィットするのだと僕は思っているのですが…。なのに若い人たちは音楽をMP3で聴いて楽しんでいます。人間はどこへ行くんでしょうね。そのうち思考も不連続気味になって突発的感情に支配されそうな,そんな危機感もちらほら。
投稿: niwatadumi | 2006年12月17日 (日) 22時26分
自動車の時速表示を数値で表示するのは、おそらく脳に対する負担が大きいのだと思います。ここでのアナログ表示も、変化を直感的にも捉えるときの混乱を少なくする配慮だと思うのです。
超音波探傷器の表示追随の問題は、現在はほとんど実用的には問題ないレベルになっていると認識しています。
非破壊検査なんてものはそもそも見えないものを見ようというわけですから、もう自然ではないですよね。
点線も線と認識できる人間の認識力は不思議やな、と思う今日この頃です。不連続を連続として認識できるのです。
投稿: SUBAL | 2006年12月17日 (日) 23時11分