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2006年11月28日 (火)

マスコミと科学技術

昨日夕方NHKが第10回つまようじブリッジコンテスト」の様子を放映しました。

熱心に取材をしていただき、5分間に渡って紹介してくれました。学生たちがコツコツと10日間をかけて作り上げたブリッジを壊している、その積み重ねられた努力とコンテストを楽しんでいる様子は伝わったでしょう。それで十分です。

毎年マスコミの方が、興味を持ってくれて記事にしたり映像にしたりしてくれています。「つまようじと強度」というミスマッチには関心をもってくれるのですが、そこからこのコンテストをどう伝えるか、という点ではいつも難しさを感じています。私の力不足を反省しています。

私のコメントも「軽くて丈夫は矛盾すること。この矛盾をアイデアと技術で解決する。航空機やエンジンにとっても重要なこと。」以上のことは、たとえ話してもオンエアになったことはありません。まぁ、トラスだの曲げモーメントだの座屈だの断面の形状などは、多少表現を工夫したとしても、一般に通じる言語ではないでしょう。秒刻みの時間枠の中でこれらを分かりやすく説明するなど至難の業です。

面白かったのは、昨年のSTV(NTV系)の「ズームイン!!SUPER」に出演したときのこと。「つまようじブリッジ」のレギュレーションのひとつである「作品の総重量100グラム以内」の100グラムがいかに軽いかを伝える方法が検討されました。

最初、作品が100グラム以内であることを計ってみせる、だけでは分かりにくいという話になりました。

身近なもので100グラム程度のものはないかとなり、私が「携帯電話がほぼ100グラム」との情報を出すと、比較対象として使うことになりました。比較するための道具として学校にある天秤はかりを使うことになりました。

実際の番組では、こうなりました。

女性キャスター(内山さん)が、「この橋、100グラム以下ととっても軽いのです」といって、まず携帯電話をデジタルのはかりの上に載せて「100グラム」であることを確認します。それから、天秤はかりのお皿の上にブリッジ作品を載せて、次に携帯電話をもう一方のお皿に載せます。携帯電話のほうがガタンと下がったところで、「ほら、こんなに軽いのです・・。」

視聴者に100グラムの軽さを伝えるために、ここまで手の込んだことをするのかと、驚くやら感心するやら。

異なる分野の専門家が頭を回して工夫しているのを見ると、もちろんそのすべて肯定して受け入れるわけではありませんが、刺激になり勉強になります。

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