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2006年12月15日 (金)

超音波探傷の先端

卒業生が訪ねてくると、いろいろな情報を教えてもらえます。昨日も、非破壊検査機器メーカー(GEインスペクションテクノロジー)に勤める卒業生がやってきました。

ここ数ヶ月でもドイツ・米国と忙しく飛び回っているようです。フェイズドアレイの超音波探傷器の新製品を持ってきて見せてくれました。

フェイズドアレイというのは、超音波を発信する振動子を小さく分けて、それぞれ振動させるタイミングを細かく変えることで位相制御して、超音波の伝搬の仕方を目的に応じて変えていく新しい技術です。

Pa1 これまで装置1台が数千万円していたのですが、今度の新製品は数百万円のオーダーになるそうです。

現状の超音波探傷のひとつの難点は、表示の分かりにくさです。横軸が時間=距離を表し、縦軸が音圧を表す基本表示(Aスコープ)を理解するにははある程度勉強が必要です。

駆け出しのころ、超音波探傷をやっているところを1時間見ていましたが、なにをやっているのかさっぱりわからなかった思い出があります。

Pa3フェイズドアレイを使った探傷器の一つの機能は断面表示させることです。 まだ、素人が見てすぐに分かる断面表示にはなっていません。超音波の伝搬・反射・回折などの知識があると、なるほどと面白い発見がいくつかありました。

この探傷器にも基本表示が横に出るようになっていました。ここ相当の間、これをなくすわけにはいかないでしょう。

コンピュータ技術の発達に伴って、非破壊検査技術も変化していくようです。

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コメント

 フェーズドアレイって超音波のレーダーみたいですね。
無線のアンテナだとダイポール・アンテナを沢山並べて位相のずれを作り、スイッチで切り替えて方向を調べたり。八木・宇田アンテナ以前の方向探知に使ったり。波長が全く違うんで規模も違いすぎますが。コンピューターを使うと反射の様子が視覚化できるのが良いですね。

投稿: クマ | 2006年12月18日 (月) 10時09分

医学で使う超音波検査装置の開発は、レーダー技術者が行ったと聞いています。
フェイズドアレイレーダーというのもあるようです。どちらも波ですから、位相のずれを利用して拡散させたり焦点を当てたりすることもできるのでしょう。
>コンピューターを使うと反射の様子が視覚化できるのが良いですね。
はい、これからはわかりやすい視覚化に向かうと思います。ただ、そこには確実に落とし穴もあります。落とし穴を以下にスマートに回避するか、知恵比べになると思います。

投稿: SUBAL | 2006年12月18日 (月) 22時31分

 体の超音波画像を見る機会が有りますが、慣れない目で見ると何が写っているのかさっぱりわかりません。反射して出来た影や干渉したような画像も見られます。そこの所を画像処理するんでしょうね。勉強する時は実物(解剖した所)と照らし合わせながらでしょうか。
 そう言えばそのような画像を以前はポラロイド(表面の紙を剥くヤツ)で撮影していましたっけ。

投稿: クマ | 2006年12月19日 (火) 03時42分

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