超音波の定義
可聴音と超音波は、連続性があることは事実です。その関係は、400nmより波長の短い電磁波を「紫外線」と呼ぶ関係に似ています。しかし紫外線照射灯(ブラックライト)から可視光線も少し出ているからといって、青い光を「紫外線」とは呼ばないでしょう。
丹羽氏の叙述は、「一連の計測法の中で一部分の使用周波数が可聴周波数帯へはみ出していたとしても、それは“超音波”計測として本書の対象と考えることとする。」ためのものと読めます。一部可聴音の領域にあるものもいちいち区別するのも面倒だから“超音波計測”として扱う、というわけでしょう。
この丹羽氏の叙述を「定義」まで高めてしまった人たちがいるのではないでしょうか。もう少し調べてみます。
人間という生物の種が道具を使うことなしに「認知することができるか否か」は、耳や眼の構造に起因します。人間の耳や目はセンサーとして扱うこともできて、そのセンサーに反応する範囲として対象世界(物質中を伝搬する振動や電磁波)を特徴づけることが可能です。
しかし「聞く目的」を基準とすると、それは対象物そのものの特徴づけではなくなります。受身ではなく、人間の意志を介するからです。
超音波計測の専門家・権威者がついやってしまった勇み足、私はそう見ます。
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コメント
「超」という表現は、とにかく定義に使うと誤解しやすいですね。
余談ですが、昔玩具にガンダム超合金シリーズってのがありましたが、CMには「「超合金」とは亜鉛合金のことです。」と付記してありましたな。(ちなみに亜鉛ダイカストでした)
投稿 デハボ1000 | 2006年12月26日 (火) 21時05分
亜鉛合金で超合金というのは、極低温で溶けるというやつですかね。UltraとかSuperとかExtraとか「超」とつくと何かすごそうに聞こえます。いま超合金(Superalloy)といえば、ガスタービンエンジンのタービンに使うニッケル基の単結晶耐熱合金でしょう。確かに最初見たときに、全長100mm以上ある形状も複雑なブレードが単結晶と聞いて「超」驚きました。「超」には「新記録」に似た時間限定賞味期限があるように思えます。スーパーマンもウルトラマンも時々変身するからスーパーだったりウルトラだったりすることができるのでしょう。
時間限定概念をネーミングに使うと「超々ジュラルミン(A7075)」なる呼び名がどうしても出てきてしまう。
可視光線より少し波長の短い電磁波を紫外線(Ultra Violet)と呼ぶににとどめ、ものを透過する不思議な光線をエックス線として、超光線としなかったのは、賢明だったと思います。
投稿 SUBAL | 2006年12月27日 (水) 01時30分