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2006年12月19日 (火)

超音波による虚像

クマさんによるこのコメントを受けて。

64e2m18w_ref_1 フェイズドアレイを始めとして、超音波探傷の結果を分かりやすい断面表示にする技術は開発されいます。

Usk でもまだ主流は基本表示(Aスコープ)での探傷です。

医学の世界での超音波検査では早くから画像化して画像診断が行われています。でもクマさんが言われるように、これもちょっと見た目では分かりませんよね。

画像化することは、広域的に直感的に判断するのに有利です。あまり勉強をしていない素人でも分かりやすくなるようにも見えます。

Sidelobe1 こちらのページにありますように、医学での超音波診断でも虚像が出ます。サイドローブによるアーチファクトというのが良く出るもののようです。金属ではエッジの回折波も出てきます。

医学の「超音波検査」の教科書を読むと、基本の勉強(例えば超音波のビームについて)が重要だが、おろそかにされがち、と書いてあります。

素人にも分かりやすくするために、虚像を表示画像にでないように処理することも可能でしょう。しかし、そのことによって必要な情報が削除される危険が出てきます。勉強をして訓練をつめば、虚像がむしろ正確な判断の助けになるケースもあります。

私は、超音波探傷の画像化は素人に分かるようにという方向ではなく、訓練を受けたプロの判断を助ける方向になるべきだと考えています。現実には、一知半解でワガママな施主を説得しやすい画像化に向かうんだろうなぁ。

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コメント

解り易く、ありがとうございました。
回折波画像は、超音波だけでなく、CT画像にも見られます。特に頭部、脳下垂体より上の画像に見える事があります。3番目のきれいなカラー画像のように、骨から脳へシマシマが出ます。X線も回折や干渉するんだ!と、感動しました。
 規模は違いますが、X線で空を見ると回折模様が見えるのかなと思いました。
 出張先からありがとうございました。

投稿: クマ | 2006年12月19日 (火) 22時09分

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