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2007年1月28日 (日)

強さの秘密

破壊力学の祖、グリフィスさん面白そうだとの話題なりなりました。

Str 私の本棚にもJ.E. Gordonの「強さの秘密―なぜあなたは床を突き抜けて落ちないか 」がありましたから、読んでいたと思っていましたが、改めて手にとって見ると読んでいませんでしたね。つん読でした。

Gli 読んでみると、これは面白いですね。細い繊維にすると大きな欠陥が取り除かれて強度が増す、ということは知っていましたが、これがグリフィスの材料強度に関する、そして亀裂の進展に関する考察の出発点になっていることを知りました。私には、ひずみエネルギーと表面エネルギーから亀裂のある材料の強度を考えていくということも、このような思考過程からわかると頭の中で整理されていきます。

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Lib グリフィスは現代の破壊力学の祖ですが、グリフィスの理論は脆性材料にしか適用できません。
塑性変形を伴う実用金属について亀裂の影響を力学的に考えられるようになったのはアーヴィン以降です。

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コメント

こんにちは。この船の写真は有名ですよね。
溶接船が登場したときには、いろいろと苦労されたようです。

↓こちらの類書もおもしろかった記憶があります。
構造の世界―なぜ物体は崩れ落ちないでいられるか (単行本)

投稿: KADOTA | 2007年1月29日 (月) 09時57分

SUBALさん、KADOTAさん こんばんは

表面エネルギーの解放という視点から材料の強度を考察する作戦も大変興味深かったのですが、木材の性質をミクロに明らかにしてくれて、得ることが大変大きかったと感じています。素晴らしい本ですね。

訳について一言。61ページに「ペッピス」とあるのはサミュエル・ピープスです。彼の残した暗号で書かれた「日記」は英文学史では極めて有名です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Samuel_Pepys
科学史においては、彼はロイヤルソサエティの会長としてニュートンの主著『自然哲学の数学的諸原理』を発行した責任者です。

投稿: 271828 | 2007年1月29日 (月) 18時56分

>この船の写真は有名ですよね。

歴史的に意義のある事故事例の写真ですね。この事例については、新しい記事で簡単な紹介をしておきました。

今後は、複合材の事故事例に対して、大きな展開があるのかの知れません。その場合、木材など自然の構造から学ぶところも、おそらく出てくるのでしょう。

投稿: SUBAL | 2007年1月30日 (火) 00時53分

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