「受胎告知」と仏教美術
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ — 天才の実像」 では「受胎告知」が公開されていました。仏教美術の中の「受胎告知」の話です。実在の人物の神格化には生誕物語が必要なようです。
仏陀にも生誕物語があります。「白象入胎」といいます。写真はインドのバールフトにある欄楯に彫られた浮き彫りです。
上の文字はブラフミー文字で「仏陀の降下」と書かれているそうです。森田修吾著「シルクロード遥か」に収録されている写真です。
「ある晩、お母さんのマーヤ夫人が夢を見られた。それは、白い象が天界から降りてきておなかの中に入ったという夢でした。仏陀を身ごもったわけです。」(同著より)
仏教美術にはガンダーラにいたギリシア人を介して、ギリシアの影響が大きいのだそうです。仏の姿を象としてあらわす、つまり仏像の起源はガンダーラにあるとのことです。サンチーの仏塔にあるこの彫刻なんて、どうですか。私は好きです。紀元前250年ごろのものです。
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