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2007年4月 1日 (日)

Googleで定義を検索

もうよく知られていることなのかもしれませんが、Googleで言葉の定義を検索できることを知りました。

たとえば、「define:turbofan」と検索枠に入力をして検索をかけると、Web上にある定義を示してくれます。日本語には、まだ対応し切れていないようです。

Ulttrasonic_beam_in_water 早速「超音波」の定義を調べてみましょう。

「define:ultrasonic」で検索をかけると、このようになります。クリック

「A sound frequency that's too high for humans to hear」とか

「Referring to sound waves with frequencies higher than those at the upper limit of unimpaired human hearing, usually between 16 and 20 KHz.」

が出てきます。「聞くことを目的としない音」という定義は出てきません。ドイツにいる超音波の専門家に間接的に聞いてもらったところでも、そんな定義は聞いたことが無い、とのことでした。ちなみにドイツでは、可聴音の限界周波数は16kHzだそうです。

ところが日本では、特に今世紀になって出版されている「超音波」本に「聞くことを目的としない音」という定義が多くなってきています。そのような定義をしていない本のほうが少なくなってきています。少し驚いています。

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超音波ビームを表示するソフト

もともとは、超音波は可聴音と区別をして周波数に着目をして「人間の耳に聞こえないほど周波数の高い音」としたものです。私は、個人的には周波数ではなくて波長で区別をするほうが適切だと思っています。(光は通常波長で区別します)

私は、超音波の定義を「聞くことを目的とした音」とすることに反対します。

理由は以下の通りです。

1.そのそも音を聞くという行為はほとんど受身であって目的意識的に聞くということのほうがまれである。

2.「目的」いれて定義されるものは、人間との関係においてそのものたりうるものであって、物理現象の定義にはならない。(丸太でも路傍の石でも人が座ろうと目的を設定すれば「椅子」になる。「杉の木」は人が何の目的を持とうと杉の木である)

3.「聞くことを目的にしない音」の対概念は「聞くことを目的とした音」となり、「超音波」はほとんどの可聴音を含むことになる。たとえば騒音・雑音はすべて超音波になる。

4.可聴音領域の音も周波数の高い「超音波」と同じように使うから、可聴音領域の音も「超音波」と呼ぼう、というのは主客逆転である。「超音波」は「音波」の部分なのであるから、可聴音領域も含めて呼びたいのであれば「超音波計測」とするのでなく「音波計測」とすればよい。

5.最後は危惧であるが、「超音波」の語感に引きずられて定義が歪められることがあるとしたら、どこかで引き返すべきである。

上の箇条書きは、私自身のための覚書です。このようなことは本には書きません。ポジティブに展開していくことになります。

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コメント

こんばんは。

超音波を周波数で可聴音と区別するとすれば,キャビテーションを発生させることができる周波数を使えるかな?と思いましたが,同じ周波数なのにある圧力下のある物質では超音波で別のものでは可聴音,という複雑な事態になってしまうのかもしれません。

投稿: niwatadumi | 2007年4月 4日 (水) 23時15分

niwatadumi さん こんばんは
キャビテーションの発生は、周波数より音の強さのほうが効いてくるのです。音圧の負圧部分ですね。洗浄効果という点になると、キャビテーションによる泡の成長と急激な破裂による衝撃波によりますので、高周波という条件が必要になってきます。

投稿: SUBAL | 2007年4月 5日 (木) 02時43分

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