2007年8月 2日 (木)

ブリッジコンテスト報道とミネアポリス橋崩落

つまようじブリッジコンテストを終わらせることについての記事が、毎日新聞の夕刊に掲載されていました。

こちらのサイトにも掲載されています。

新聞のほうでは、米国ミネソタ州ミネアポリスで起きた橋崩落の事故と並んで掲載されています。楽しみながら構造を学ぶイベントと、死者も出ている事故報道が並んでいるのは、何か複雑な気持ちになります。

Sons この橋崩落、突然起きたようですね。原因はこれから解明されていくのでしょうが、報道を見ていて思い出すのが、1994年韓国のソウル市で起きた聖水(ソンス)大橋の崩落事故です。

聖水大橋の崩落事故は、内部から疲労亀裂が進展して行った珍しい例です。ほとんどの疲労割れは、表面に発生して内部に向けて進展していきます。

なぜそんなことが起きたのかというと、

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2007年7月24日 (火)

つまようじブリッジ ファイナル

1997年からはじめたつまようじブリッジコンテストですが、第11回目を迎える今年のコンテストをもって終了することにしました。

最終回となるつまようじブリッジコンテストは、11月2日(金)に開催します。

Br200140_1思えばずいぶん長い間続いたものだと思います。どんなかたちが強いのか、身近な材料で試行錯誤でやってきました。当初には思いもよらない250キロに耐える記録がでるところまできました。仕掛け人である私も驚いています。

現在巷にある橋は、ほとんど鋼という材料の特性生かした形になっています。

つまようじと木工用ボンドを使う最適形状があるはずだ、そこに到達するプロジェクトだ、といい続けてきました。そのために細かいところは少し変えたところもありますが、ベースとなるレギュレーションは変えずにやってきました。

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2007年4月27日 (金)

うれしいメール「つまようじブリッジ」

うれしいメールがまた届きました。

岡山県にある落合中学で「つまようじブリッジ」に挑戦した湯浅君からです。同君の承諾をもらいましたので、以下その内容を公開します。

その前に、

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2006年11月28日 (火)

マスコミと科学技術

昨日夕方NHKが第10回つまようじブリッジコンテスト」の様子を放映しました。

熱心に取材をしていただき、5分間に渡って紹介してくれました。学生たちがコツコツと10日間をかけて作り上げたブリッジを壊している、その積み重ねられた努力とコンテストを楽しんでいる様子は伝わったでしょう。それで十分です。

毎年マスコミの方が、興味を持ってくれて記事にしたり映像にしたりしてくれています。「つまようじと強度」というミスマッチには関心をもってくれるのですが、そこからこのコンテストをどう伝えるか、という点ではいつも難しさを感じています。私の力不足を反省しています。

私のコメントも「軽くて丈夫は矛盾すること。この矛盾をアイデアと技術で解決する。航空機やエンジンにとっても重要なこと。」以上のことは、たとえ話してもオンエアになったことはありません。まぁ、トラスだの曲げモーメントだの座屈だの断面の形状などは、多少表現を工夫したとしても、一般に通じる言語ではないでしょう。秒刻みの時間枠の中でこれらを分かりやすく説明するなど至難の業です。

面白かったのは、昨年のSTV(NTV系)の「ズームイン!!SUPER」に出演したときのこと。「つまようじブリッジ」のレギュレーションのひとつである「作品の総重量100グラム以内」の100グラムがいかに軽いかを伝える方法が検討されました。

最初、作品が100グラム以内であることを計ってみせる、だけでは分かりにくいという話になりました。

身近なもので100グラム程度のものはないかとなり、私が「携帯電話がほぼ100グラム」との情報を出すと、比較対象として使うことになりました。比較するための道具として学校にある天秤はかりを使うことになりました。

実際の番組では、こうなりました。

女性キャスター(内山さん)が、「この橋、100グラム以下ととっても軽いのです」といって、まず携帯電話をデジタルのはかりの上に載せて「100グラム」であることを確認します。それから、天秤はかりのお皿の上にブリッジ作品を載せて、次に携帯電話をもう一方のお皿に載せます。携帯電話のほうがガタンと下がったところで、「ほら、こんなに軽いのです・・。」

視聴者に100グラムの軽さを伝えるために、ここまで手の込んだことをするのかと、驚くやら感心するやら。

異なる分野の専門家が頭を回して工夫しているのを見ると、もちろんそのすべて肯定して受け入れるわけではありませんが、刺激になり勉強になります。

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2006年11月25日 (土)

NHKで

11月27日(月)17時10分から18時の間に、約5分間放映になると連絡がありました。「ほくほくテレビ」という番組です。北海道地域限定です。(番組のページを見たら予告が入っていました)

19日のブリッジコンテスト当日には、永井キャスターも会場に来て始めから終わりまで熱心に取材をしていきました。

Nhk1 左の写真は、圧縮部材が座屈で壊れる様子です。学生とともに永井キャスターが写っています。

ブリッジコンテスト終了後にビデオを分析します。面白いと思うのは、壊れたときの人の表情がいつも何か嬉しそうなのですよね。笑顔になります。これは、自分が作った作品のときも同じです。

人間心理の深い部分に触れているような気がするのは私だけでしょうか。写真をクリックしてください。アニメになっています。永井さんもなぜか嬉しそう。

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2006年11月22日 (水)

小中学生用レギュレーション

つまようじブリッジコンテストと同等の作品を、例えば中学校で作ってみようと挑戦して挫折したという話をよく聞きます。600本を越すつまようじの両端を切断するだけでも、相当な時間+忍耐力が必要です。仮に作れたとしても、今度は強度の高い作品を壊すための競技台を作る必要が出てきて、どこでもできるわけでありません。

Cimg0300そこで、「つまようじブリッジコンテスト」を小中学生でもできるように、レギュレーションを考えました。「miniTBC.pdf」をダウンロード (pdfファイルです)

Cimg0293 米国の小中学校で広く行われているレギュレーションをベースにして、私のところでの経験から若干アレンジをしています。

Cimg0310 今回「青少年のための科学の祭典 千歳大会」では、このレギュレーションを発表して「作り方教室」を実施しました。学生3名(その後のコンテストで優勝したチームです)が指導に当たりました。

熱心な小中学生が詰め掛けて、「休憩が取れなかった」と嘆くほどでした。

「中学の理科クラブで取り組んでみたい」という声も聞けて、嬉しかったです。できて破壊試験をしたら、ぜひ写真をメールででも送ってほしいです。WEB上でのコンテストができるかも知れません。

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2006年11月21日 (火)

ブリッジコンテスト in 科学の祭典

「青少年のための科学の祭典 千歳大会」の中で、つまようじブリッジコンテストの決勝戦を行いました。

Cimg0297 左の写真は、お客さんが入る前です。全体を見ることができます。千歳市民文化センターの視聴覚室を使わせてもらいました。当初はロビーに設けられた特設ステージで行う予定でしたが、下の階でピアノの発表会をやっているということで「大きな音が出ますか?」と聞かれて「静かにやります」とはいえませんでしたε-(´。`)。

Cimg0321 午前中は、小中学生を対象に「つまようじブリッジ」の作り方教室を開催しました。(この件は、明日詳しく書きます)

Cimg0325 コンテストの開始直前です。私は、これ以降写真を撮っていません。気がついたらこの1枚だけρ(・・、)。

昨年に続いて、こちらのサイトに助けられています。

NHKのテレビクルーが入って、カメラをセットしています。「ほくほくテレビ」の永井キャスターも来ていました。ディレクターの大海さんは工学部出身のものづくり大好き、という方。話が合いました。

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2006年11月20日 (月)

アーチの座屈

ブリッジコンテストも終わり、今日は平常授業。明日からの非破壊検査資格の北海道地区実技試験会場になっているので、会場のセッティングをしました。明日は放射線透過試験・22日と23日は超音波探傷試験のレベル1とレベル2です(勤労感謝でお仕事ですな・・・)。

Winner 左の写真は、今年度優勝作品が250キロに耐えて、260キロに挑戦して壊れる直前のものです。

さすがに決勝ともなると、脚やヘッドのつくりの悪さで壊れるのは少なく、ほとんどが圧縮部材の座屈によって壊れています。

Buckling_arch アーチで挑戦した高校生の作品は、70キロの荷重に耐えて90キロをかけたところで、アーチの座屈の見本のような壊れ方をしました。簡単なgifアニメにしてみました。左の写真をクリックしてみてください。

これから、3年生の学生と壊れ方の分析をしていきます。

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ブリッジコンテスト 会場の様子

会場に来ていた札幌のO先生が、ブリッジコンテストの様子を写した写真を早速UPしてくれました。こちらです。綺麗にまとめています。う~ん、手際が良いですね。

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2006年11月19日 (日)

速報 250キロのかべ

「第10回つまようじブリッジコンテスト」終わりました。航空技術工学科2年 磯崎・十良澤・神藤チームが、昨年とタイ記録250キロで優勝しました。260キロに挑戦している途中で壊れました。このチームは、試作品で非公式記録で270キロを出しています。非常に悔しがっていました。

このほかにも、250キロ以上の荷重をかけて新記録に挑戦したチームが計3チームありましたが、新記録ならずという結果です。

250キロがひとつの壁になっているかもしれません。今年は、レギュレーションを変えて、中央部にボルトを通す穴を開けなければならなくなりました。これが効いているかも知れません。これから分析していくと、色々なことが分かってきます。

高校生部門では、130キロの大記録が生まれました。U1さん・Nさんの作品です。

NHKが取材に来ていました。「ほくほくテレビ」で特集を組んでくれるようです。放送日が分かったらお知らせします。

後片付けを終えて、ぐったりきています。画像を取り込むケーブルを持ってかえり損ねました。

青少年のための科学の祭典千歳大会は、好天も幸いしてにぎわっていました。3600名の入場者があったそうです。

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