2007年8月 2日 (木)

ブリッジコンテスト報道とミネアポリス橋崩落

つまようじブリッジコンテストを終わらせることについての記事が、毎日新聞の夕刊に掲載されていました。

こちらのサイトにも掲載されています。

新聞のほうでは、米国ミネソタ州ミネアポリスで起きた橋崩落の事故と並んで掲載されています。楽しみながら構造を学ぶイベントと、死者も出ている事故報道が並んでいるのは、何か複雑な気持ちになります。

Sons この橋崩落、突然起きたようですね。原因はこれから解明されていくのでしょうが、報道を見ていて思い出すのが、1994年韓国のソウル市で起きた聖水(ソンス)大橋の崩落事故です。

聖水大橋の崩落事故は、内部から疲労亀裂が進展して行った珍しい例です。ほとんどの疲労割れは、表面に発生して内部に向けて進展していきます。

なぜそんなことが起きたのかというと、

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2007年7月24日 (火)

つまようじブリッジ ファイナル

1997年からはじめたつまようじブリッジコンテストですが、第11回目を迎える今年のコンテストをもって終了することにしました。

最終回となるつまようじブリッジコンテストは、11月2日(金)に開催します。

Br200140_1思えばずいぶん長い間続いたものだと思います。どんなかたちが強いのか、身近な材料で試行錯誤でやってきました。当初には思いもよらない250キロに耐える記録がでるところまできました。仕掛け人である私も驚いています。

現在巷にある橋は、ほとんど鋼という材料の特性生かした形になっています。

つまようじと木工用ボンドを使う最適形状があるはずだ、そこに到達するプロジェクトだ、といい続けてきました。そのために細かいところは少し変えたところもありますが、ベースとなるレギュレーションは変えずにやってきました。

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2007年4月27日 (金)

うれしいメール「つまようじブリッジ」

うれしいメールがまた届きました。

岡山県にある落合中学で「つまようじブリッジ」に挑戦した湯浅君からです。同君の承諾をもらいましたので、以下その内容を公開します。

その前に、

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2006年11月28日 (火)

マスコミと科学技術

昨日夕方NHKが第10回つまようじブリッジコンテスト」の様子を放映しました。

熱心に取材をしていただき、5分間に渡って紹介してくれました。学生たちがコツコツと10日間をかけて作り上げたブリッジを壊している、その積み重ねられた努力とコンテストを楽しんでいる様子は伝わったでしょう。それで十分です。

毎年マスコミの方が、興味を持ってくれて記事にしたり映像にしたりしてくれています。「つまようじと強度」というミスマッチには関心をもってくれるのですが、そこからこのコンテストをどう伝えるか、という点ではいつも難しさを感じています。私の力不足を反省しています。

私のコメントも「軽くて丈夫は矛盾すること。この矛盾をアイデアと技術で解決する。航空機やエンジンにとっても重要なこと。」以上のことは、たとえ話してもオンエアになったことはありません。まぁ、トラスだの曲げモーメントだの座屈だの断面の形状などは、多少表現を工夫したとしても、一般に通じる言語ではないでしょう。秒刻みの時間枠の中でこれらを分かりやすく説明するなど至難の業です。

面白かったのは、昨年のSTV(NTV系)の「ズームイン!!SUPER」に出演したときのこと。「つまようじブリッジ」のレギュレーションのひとつである「作品の総重量100グラム以内」の100グラムがいかに軽いかを伝える方法が検討されました。

最初、作品が100グラム以内であることを計ってみせる、だけでは分かりにくいという話になりました。

身近なもので100グラム程度のものはないかとなり、私が「携帯電話がほぼ100グラム」との情報を出すと、比較対象として使うことになりました。比較するための道具として学校にある天秤はかりを使うことになりました。

実際の番組では、こうなりました。

女性キャスター(内山さん)が、「この橋、100グラム以下ととっても軽いのです」といって、まず携帯電話をデジタルのはかりの上に載せて「100グラム」であることを確認します。それから、天秤はかりのお皿の上にブリッジ作品を載せて、次に携帯電話をもう一方のお皿に載せます。携帯電話のほうがガタンと下がったところで、「ほら、こんなに軽いのです・・。」

視聴者に100グラムの軽さを伝えるために、ここまで手の込んだことをするのかと、驚くやら感心するやら。

異なる分野の専門家が頭を回して工夫しているのを見ると、もちろんそのすべて肯定して受け入れるわけではありませんが、刺激になり勉強になります。

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2006年11月25日 (土)

NHKで

11月27日(月)17時10分から18時の間に、約5分間放映になると連絡がありました。「ほくほくテレビ」という番組です。北海道地域限定です。(番組のページを見たら予告が入っていました)

19日のブリッジコンテスト当日には、永井キャスターも会場に来て始めから終わりまで熱心に取材をしていきました。

Nhk1 左の写真は、圧縮部材が座屈で壊れる様子です。学生とともに永井キャスターが写っています。

ブリッジコンテスト終了後にビデオを分析します。面白いと思うのは、壊れたときの人の表情がいつも何か嬉しそうなのですよね。笑顔になります。これは、自分が作った作品のときも同じです。

人間心理の深い部分に触れているような気がするのは私だけでしょうか。写真をクリックしてください。アニメになっています。永井さんもなぜか嬉しそう。

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2006年11月22日 (水)

小中学生用レギュレーション

つまようじブリッジコンテストと同等の作品を、例えば中学校で作ってみようと挑戦して挫折したという話をよく聞きます。600本を越すつまようじの両端を切断するだけでも、相当な時間+忍耐力が必要です。仮に作れたとしても、今度は強度の高い作品を壊すための競技台を作る必要が出てきて、どこでもできるわけでありません。

Cimg0300そこで、「つまようじブリッジコンテスト」を小中学生でもできるように、レギュレーションを考えました。「miniTBC.pdf」をダウンロード (pdfファイルです)

Cimg0293 米国の小中学校で広く行われているレギュレーションをベースにして、私のところでの経験から若干アレンジをしています。

Cimg0310 今回「青少年のための科学の祭典 千歳大会」では、このレギュレーションを発表して「作り方教室」を実施しました。学生3名(その後のコンテストで優勝したチームです)が指導に当たりました。

熱心な小中学生が詰め掛けて、「休憩が取れなかった」と嘆くほどでした。

「中学の理科クラブで取り組んでみたい」という声も聞けて、嬉しかったです。できて破壊試験をしたら、ぜひ写真をメールででも送ってほしいです。WEB上でのコンテストができるかも知れません。

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2006年11月21日 (火)

ブリッジコンテスト in 科学の祭典

「青少年のための科学の祭典 千歳大会」の中で、つまようじブリッジコンテストの決勝戦を行いました。

Cimg0297 左の写真は、お客さんが入る前です。全体を見ることができます。千歳市民文化センターの視聴覚室を使わせてもらいました。当初はロビーに設けられた特設ステージで行う予定でしたが、下の階でピアノの発表会をやっているということで「大きな音が出ますか?」と聞かれて「静かにやります」とはいえませんでしたε-(´。`)。

Cimg0321 午前中は、小中学生を対象に「つまようじブリッジ」の作り方教室を開催しました。(この件は、明日詳しく書きます)

Cimg0325 コンテストの開始直前です。私は、これ以降写真を撮っていません。気がついたらこの1枚だけρ(・・、)。

昨年に続いて、こちらのサイトに助けられています。

NHKのテレビクルーが入って、カメラをセットしています。「ほくほくテレビ」の永井キャスターも来ていました。ディレクターの大海さんは工学部出身のものづくり大好き、という方。話が合いました。

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2006年11月20日 (月)

アーチの座屈

ブリッジコンテストも終わり、今日は平常授業。明日からの非破壊検査資格の北海道地区実技試験会場になっているので、会場のセッティングをしました。明日は放射線透過試験・22日と23日は超音波探傷試験のレベル1とレベル2です(勤労感謝でお仕事ですな・・・)。

Winner 左の写真は、今年度優勝作品が250キロに耐えて、260キロに挑戦して壊れる直前のものです。

さすがに決勝ともなると、脚やヘッドのつくりの悪さで壊れるのは少なく、ほとんどが圧縮部材の座屈によって壊れています。

Buckling_arch アーチで挑戦した高校生の作品は、70キロの荷重に耐えて90キロをかけたところで、アーチの座屈の見本のような壊れ方をしました。簡単なgifアニメにしてみました。左の写真をクリックしてみてください。

これから、3年生の学生と壊れ方の分析をしていきます。

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ブリッジコンテスト 会場の様子

会場に来ていた札幌のO先生が、ブリッジコンテストの様子を写した写真を早速UPしてくれました。こちらです。綺麗にまとめています。う~ん、手際が良いですね。

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2006年11月19日 (日)

速報 250キロのかべ

「第10回つまようじブリッジコンテスト」終わりました。航空技術工学科2年 磯崎・十良澤・神藤チームが、昨年とタイ記録250キロで優勝しました。260キロに挑戦している途中で壊れました。このチームは、試作品で非公式記録で270キロを出しています。非常に悔しがっていました。

このほかにも、250キロ以上の荷重をかけて新記録に挑戦したチームが計3チームありましたが、新記録ならずという結果です。

250キロがひとつの壁になっているかもしれません。今年は、レギュレーションを変えて、中央部にボルトを通す穴を開けなければならなくなりました。これが効いているかも知れません。これから分析していくと、色々なことが分かってきます。

高校生部門では、130キロの大記録が生まれました。U1さん・Nさんの作品です。

NHKが取材に来ていました。「ほくほくテレビ」で特集を組んでくれるようです。放送日が分かったらお知らせします。

後片付けを終えて、ぐったりきています。画像を取り込むケーブルを持ってかえり損ねました。

青少年のための科学の祭典千歳大会は、好天も幸いしてにぎわっていました。3600名の入場者があったそうです。

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2006年11月18日 (土)

アーチで挑戦

いよいよ明日になりました。今日は、千歳市民文化センターで準備作業です。

Cimg0246 つまようじブリッジコンテストに高校生がエントリーしていますが、その中であえてアーチ形状で挑戦している高校生がいます。左の写真がその作品です。姫路飾西高校のO君とG君です。

Toothpick_bridge_arch かつて、私のところの学生で、やはり逆Vが主流となりつつある中で、あえてアーチで挑戦した学生がいました。左の写真です。手先が器用で、工作の得意な学生でした。アーチを精度良く作成したら、何キロまで耐えられるのかを試したい、ということでした。そのときの記録が105キロ、優勝耐荷重の120キロには及びませんでしたが、大健闘でした。アーチ形状では、これ以上の記録は出ていません。

こういうトップ狙いではない挑戦も面白いと思います。

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2006年11月15日 (水)

第1回 科学の祭典 千歳大会

11月19日(日)に「第1回 青少年のための科学の祭典 千歳大会」が千歳市民文化センターで開催されます。私も実行委員としてお手伝いをしてきました。実行委員会では、皆初めてのことで、すべて手探りでした。さて19日の本番、うまくいくのでしょうか。

千歳科学技術大学などが行う「光で音を送る」「夕焼けはなぜ赤い」などのミニ実験が約30種類。千歳化石の会のアンモナイトのクリーニング体験には、90個の本物のアンモナイトが用意されているそうです(私もやって見たい ついでに対数螺旋を調べたり・・・)。「日本野鳥の会」や「さけのふるさと館」も出展して、物理・化学以外の分野があるのも特色のひとつです。

ステージ展示としては、JALとANAによる「航空教室」が開かれます。千歳は、空の街でもあるところから、航空会社が協力してくれました。岸田典大さんの絵本パフォーマンスもあります。

そして私のところの「つまようじブリッジコンテスト」 決勝戦。予選を通過した14組の決着をつけます。昨年の記録250キロを越えることができるでしょうか。高校生部門を今回新たに設けて、4組8名が作品の強度を競います。14時から、どなたも無料で見学できます。

会場では、小中学生用の「ミニつまようじブリッジ」のレギュレーションを発表し、制作体験コーナーをブースとして設置します。そこには「つまようじブリッジコンテスト」過去9年間の優秀作品も展示します。

Cimg0279 過去小学生が作った「ミニつまようじブリッジ」の作品を展示します。これまで「つまようじブリッジ」の報道などに触発されて夏休みの工作などで作ったという作品です。右の作品はそのひとつで、現在は中学生のTAKUYA君の作です。よくでできてますね。

Cimg0276 ゴジラもTAKUYA君が作りました。つまようじブリッジには、小さな要素を積み重ねるため、作る形に自由度がある、という特長があります。それを延長すると、「つまようじ工作」といった分野もありえそうです。出来合いのキットやプラモデルではなく、自分の頭で構想したものを創りあげていく、つまようじという日常のものが変身していく楽しさがあります。

小中学生でボクも私も作ったよ、という人がいましたらぜひ持ってきてください。

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2006年11月10日 (金)

つまようじブリッジ 予選結果

昨日、第10回つまようじブリッジコンテストの予選が開かれました。

33チームが参加して、100キロの荷重に耐えた14組が決勝に進出することが決まりました。

5年前には、100キロの壁を越えられるのか、固唾を呑んで見守ったものです。今でも、100キロを超えるのはたやすいことではありませんが、超えてもそう驚くことはない記録になりました。

決勝は、11月19日(日)千歳市民文化センターで14時からです。どなたでも見学できます。100グラム以内で作ったつまようじの作品が250キロを超える荷重に耐えることができれば新記録です。

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2006年11月 7日 (火)

製作大詰め 遊び心も

つまようじブリッジコンテストに向けた作品の製作も大詰め。残すところ1日となりました。

2006bridge1 夜になっても、競技台で最終的な調整を行っています。傍らでは、次週に迫った非破壊検査資格の実技試験に向けて練習で現像剤をかけているもの、超音波探傷の探触子をこすっているもの、実習室は暗くなってからもにぎわっています。

2006bridge そんな中で、遊び心も。「航空専門学校で何故ブリッジ?」というよくある疑問に答えようとでもいうのか。骨格の部分は、強いとされている今のトレンドに乗りながらも、あくまで飛行機にこだわり、エンジンだってちゃんとあるぞ、ということでしょうか。まぁ、100グラム以内で規定以外の材料を使わなければいいけれどね。

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2006年11月 6日 (月)

高校生のエントリー

第10回目を迎える「つまようじブリッジコンテスト」に高校生のエントリーがあり、本日作品が郵送されてきました。

「自然科学探求」の特別活動の課題のひとつとして「つまようじブリッジ」に取り組んでこられた、兵庫県姫路飾西高校の生徒さん4組8名(+顧問の山本先生)です。

作品それぞれに味があります。なにを重視したか、なにを懸念したか、作品の弱点をどこに見たか、弱点をどのように補ったか、そしてなにに苦労したか、作品自体が雄弁に物語っています。

Hyg1 その中でも、私のお気に入りが写真の作品。U2さん・Tさんの共同作品、ということです。うちの学生が作ったことがない形です。この作品、どのくらいの荷重に耐えるのか、どこから壊れるのか、想像と推理を楽しんでいます。

「つまようじブリッジコンテスト」に参加できる作品を作るには、構想力やアイディアだけでなく、単調な作業も手を抜くことなく丁寧にやり遂げる忍耐力も必要です。作品を最後まで完成させるのは大変、という声をよく聞きます。よくここまでやりました。

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2006年11月 4日 (土)

動画を簡単にUP

271828さんに教えてもらったYou Tubeに、新しい競技台の試験をかねた破壊試験の様子を撮影したビデオ画像をアップしてみました。

これまで、動画の掲載などはサイトに許された容量からして無理と思っていましたが、これならいけますね。

面白いと思ったのは、タイトルやキーワードで関連した画像の情報が現れることです。

そこで拾った画像を紹介します。

どこかは分かりませんが、高校らしい。17歳の人が自分が作ったブリッジへの載荷の様子をUPしています。でも、これ危ないわ。このコンテストの錘の載せ方と同じですけれどね。

イリノイ州の女子高校生の映像です。Bridge Contest 2006。BGMまでつけて作品として仕上げています。材料はつまようじにも見えますが・・・?

Mid-Coast School of Technologyで行われたバルサを使ったブリッジコンテスト。壊れ方がいろいろあって面白い。

University of Southern California で行われたSpaghetti bridge contest。錘が足りなくなって、近くにあった工具などをバケツに放り込んでいますね。私のところでも、7年前にバケツを吊り下げていたときに、用意した錘が足りなくて電話帳や消火器を入れたことがありました。なんだか懐かしい感じでした。

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2006年11月 2日 (木)

つまようじブリッジ 新記録の予感

Cimg0224第10回つまようじブリッジコンテストに向けて、作品の製作が始まりました。

本年度は、競技台を改良したためレギュレーションを変えて、作品中央部にボルトが通る穴を開けなければなりません。このことが強度に影響することが考えられ、場合によっては、これまで続いてきた毎年の記録の更新はないことも想定していました。

昨年度の記録は、250キロ。これは、現場での感覚では、とんでもない迫力の荷重です。

Cimg0216新しい競技台の製作も大詰め。2年生が、試作品を壊しても良いからと持ってきました。こちらも、競技台の最終チェックにもなるので、荷重をかけてみました。

すると、あっさり昨年の記録である250キロをクリヤーして、270キロまで耐えました。280キロの錘を架ける過程で壊れました。これは、公式記録にはなりません。このサンプルとして壊した作品は、昨年度の作品を強化して改良したもの。今年の作品は、すでに色々な工夫が出てきています。今年も新記録続出の予感がします。

こちらに動画をアップしました。

競技台も、若干の改良点が見つかり修正しました。昨年より安全性が高まったという印象です。壊れるときの迫力も損なわれていない。よしよし。

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2006年10月28日 (土)

札幌ドームもトラス

日本ハムファイターズの拠点・札幌ドームは、札幌市の羊が岡に巨大な三葉虫のような形で建っています。

建設時には、私の知り合いの鉄骨屋さん検査屋さんも、忙しい思いをしたようです。

Sapd この屋根、トラス構造でできています。竹中建設のページ。大成建設が、日本ハムファイターズの屋内練習場を建設したようです。そのトラスの写真(pdf)があります。

Googleで「トラス」をキーワードに検索をすると、60万件ヒットしたうち、一番最初に私が書いたページが出てくるのには驚きました。

つまようじブリッジコンテスト」は、トラス構造をどのように作るかの争いになっています。この10年の歩みは、まるで生物の進化を見るようです。

ブリッジコンテストは、レギュレーションや使う材料によって「つよいかたち」は変化します。そこが面白いところです。「つまようじブリッジコンテスト」にもゴールはあるはずです。そのゴールは、何かとてもシンプルな原理のところにありそうで、面白いなぁ、と思っています。

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2006年10月10日 (火)

つまようじブリッジ 新しい競技台

一般参加要綱を発表しました。昨年250キロの記録が出て、それ以上の錘を架けられなかったため、2組を優勝としました。

競技台をどのようにするか、この1年検討をしてきました。錘をつるす方法は限界かと、油圧もしくは空圧のアクチュエータを使う方法も検討しました。

荷重をどのように表示するかがまず問題でした。圧力を荷重に換算するか、ひずみゲージを貼ったロードセルを作ることで可能です。しかし、どちらも見た目でピンきにくい、校正が必要、という欠点があります。しかし最大の欠点が、壊れ方の迫力に欠けることです。グチャグチャと壊れることが多くなります。

Bridgecontest_image5 何とか、錘をつるす方法をとれないかと考えました。そこでの最大の問題は安全性。できてみれば、なんだそれという感じですが、動滑車を使うことにしました。動滑車を使うと、錘の2倍の荷重を架けられるけれど、錘の動く距離は2倍になります。そこで、吊冶具を変えました。

2006n このために、作品の中央に穴を開ける必要が出てきました。今年のレギュレーションの最大の変更点です。これが強度にどのように影響するか、アイディア勝負になります。

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2006年10月 3日 (火)

小中学生のブリッジコンテスト

ブリッジコンテストの英語版のHPを作っています。時々質問がきます。

先日は、カルフォルニアの小学校の先生から、小学生向けのブリッジコンテストについて教えてほしいというものでした。

Building_toothpick_bridges 米国では、小学校高学年から中学生向けにつまようじブリッジのガイドブック(「Building Toothpick Bridges」)が出版されています。この本、図画工作でも理科でもなくて算数のプロジェクト「Math Project」シリーズなのです。かの先生には、この本を紹介しました。知っていたのかなぁ。

青少年のための科学の祭典千歳大会では、つまようじブリッジコンテストの決勝戦を行うと同時に、小中学生向けのつまようじブリッジの作り方と競い方を発表し、実際に作ってもらおうと思っています。

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2006年9月30日 (土)

出場者募集 TVチャンピオン

 早速手を挙げていただきました。個人の方ですが、とてもユニークな活動をされている方です。チャレンジング精神に感謝申し上げます。制作会社に伝えます。

 9月28日の記事で大まかな競技内容についてお知らせしましたが、実際にどうやるかは制作会社のほうで決めます。私に問い合わせ相談をしていますが、最終案はどうも秘密にして、「さあこれでどうぞ」となるようです。

 構造計算のプログラムは大規模ですごいのがあるから、そういうのには負けるよなぁ、という声もあります。

 しかし構造計算の得意なところが有利か、というと必ずしもそうではありません。例えば、鋼材(鉄の合金)を前提にした構造計算プログラムでは、多少の参考にはなるとしても、最適な形状には行き着きません。例えば、レインボーブリッジは鉄という材料の特質によって生まれた形です。

 経験も、条件が変われば捨てなければならないもの、新たに工夫しなければ通用しないものが出てきます。

 紙を使ったエッグドロップにも、様々な工夫がありますが、使う材料が変わればそのままでは通用しないでしょう。

 目的とそれを実現するための限られた条件が示されて、そこからのアイディア勝負になります。

 私は、安全を守るという地味な分野にも、驚くような知恵の輝きがあることを知ってほしいのです。このような競技の中で、楽しく愉快に示すことができれば本望です。

 皆様よろしく。

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2006年9月28日 (木)

TVチャンピオンでブリッジコンテスト

お知らせとお願いです。7月から2ヶ月あまり、TVチャンピオンという番組の制作会社の方と打ち合わせをしていました。

つまようじブリッジコンテストを、TVチャンピオンの番組としてやれないか、という相談です。11月9日19日に行うコンテストとは別にです。

現在日本航空専門学校で実施しているブリッジコンテストだけでは番組になりにくい、ということで、私から次のような提案をしました。

* つまようじタワー つまようじでタワーを作り上に錘を載せて下を揺する。(耐震性)

* つまようじエッグドロップ 卵を包むような構造物を作り、ビルの上などから落とす。(耐衝撃性)

* つまようじブリッジ 中央に力をかけてどこまで耐えるかを競う。(耐静荷重)

この3競技で競ったらいかがという提案です。この案で、概ねやってみようという方向だそうです。今のところ日本航空専門学校だけでなく、福井高専、名古屋工業大学、東京大学などが出場する方向です。

ただ、番組としては、学校だけではなくて企業や社会人のかたで出場者が出てほしい、とのことです。10組ぐらいで予選をしたいそうです。

ゼネコンさん、設計事務所の方、腕自慢の大工さん、工作大好きおじさんおばさん、やってみようという方おりませんか。

おられたら、私宛にメールをください。もちろん日程にもよるし、詳しいことはまだ決まっていませんので、それ次第でしょうが、ここは心意気、いっちょやったるか、これで職場の活性化、何でも良いのですが、手を挙げてほしいのです。

もちろん、企画が没になることもありうる、という情報を加えて流してほしいといわれていますので、付け加えておきます。

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2006年9月26日 (火)

ブリッジコンテストの面白さ

それはなんといっても丹精込めて作った作品が、一瞬のうちに壊れることです。作品に荷重がかかり、かかる力が大きくなっていくと、学生たちの顔はだんだんに真剣になってきます。最後は祈りにも似た表情になります。

23 そして、10日間かけて精密に作った作品が壊れる瞬間、彼らの表情は、「アーッ!」となってすぐに、何かほっとしたような笑顔に変わります。

24 ゼロから構想して目的のものを作る喜びと苦しみ、そして載荷の時の作品にかかる力への切ないほどの想像、そしてカタルシス。

25 私は、人間の本能に根ざした学びがあるような気がしています。

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2006年9月24日 (日)

10周年 つまようじブリッジコンテスト

つまようじブリッジコンテストは、今年で10周年を迎えます。

Br200140 当初17.5キロだった記録は、昨年の9回大会では250キロの記録まで達しました。昨年は、250キロ以上の錘をかけることができなくて、2組を同点優勝にしました。今年は、競技台を改良して600キロまで架けられるようします。

競技台の改良に頭を悩ませていました。

米国のように空圧シリンダーを使うことも検討しましたが、壊れるときのインパクトが失われる弱点があります。やっぱり錘を落としたい。

600キロもの錘を落とすと、安全性の確保に工夫が要ります。矛盾する課題にあれこれ迷いました。ようやく設計が固まりました。製作にかかります。

これまでは、日本航空専門学校航空技術工学科のイベントとして、学校の体育館で開催していました。今年は、予選を学内で11月9日(木)に行います。

決勝は、11月19日(日)千歳市市民文化センターで「青少年のための科学の祭典千歳大会」のイベントとして行います。

一般からの参加もOKです。

今年は、テレビ局から番組にしたいとの問い合わせが複数来ています。

近日中に皆さんもおそらく知っているあの番組からのお知らせを、このブログに載せます。

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2006年8月14日 (月)

Tensegrity構造

京都のO先生から教えてもらいました。引張材と圧縮材を組み合わせた構造で、引張材を連続体にして張力バランスを取り、圧縮材を不連続にしてひとつの構造体を構成します。

輪ゴムと木の棒を使ってテンセグリティを作る方法を紹介します。

Tensegrity_image0用意するもの。

木の棒6本 長さ10cmくらい、両端に5mm程度の切込みを入れておく。

輪ゴム6本

Tensegrity_image1 次の図のように配置します。XYZの軸方向にそれぞれ2本の平行棒を配置する感じです。

Tensegrity次に、(1)(2)(3)の順で輪ゴムをかけていきます。

輪ゴムのかけ方のバランスを少し変えると、全体の形がゆがんできます。

A1 ふわふわして面白い。こちらのページにはロッド12本のタイプや30本のタイプの写真が紹介されています。

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2006年5月20日 (土)

ダ・ヴィンチ ブリッジコンテスト

Da_vinciトラスの軸力計算を最初にしたのはレオナルド・ダ・ヴィンチだという情報を以前に書きました。こちら。

出典はティモシェンコの「材料力学史(Histrory of Strength of  Materials)」ということでしたので、調べました。邦訳は絶版になっていましたので、Amazonで原書を購入しました。

Da_vinci_truss前書きに記載されていました。その図を見て、なるほどダ・ヴィンチは三角関数の考え方を使ってトラスの軸力を計算していたことを了解しました。

2005bc16 で、これって「つまようじブリッジコンテスト」の最近の優勝作品とよく似ている。頂点の角度も、もちろん載荷点とサポートでの力のかかり方もほとんど同じ。

Tensile_testレオナルド・ダ・ヴィンチが「つまようじブリッジコンテスト」を見たら、なんと言うのだろうか、なんてね。「まだまだ甘いな」てところかな。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、左の図のような装置でワイヤーの引張試験もしていたのですね。

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2006年4月 5日 (水)

韓国旅行(3) つまようじ

食べ物では、焼肉とキムチは口にあいませんでした。でも板門店近くのレストランで食べたちじみと、最後の昼食で出た石焼ビビンバは美味しかったですね。石焼ビビンバは、適当におこげができて、その香ばしさがなんとも懐かしく嬉しい味でした。

箸や食器がどこでもステンレスであったのはなじめませんでした。食事が進むにつれて、端の重さが気になってきました。鍋の横に置いておくと、熱くなっていてびっくりしたり、木の箸に慣れているせいか違和感がありました。

Koriantoothpick そこで気になったのが「つまようじ」テーブルにはありません。ガイドさんに聞くと、レジのところにあるとか。帰り際に何本かいただいてきました。写真にあるように、カラフル。明らかに日本のものとは違う。一見プラスチックにみえますが、原料はハルサメと同じだそうです。

10数年前に、環境問題に考慮して一定規模以上のレストランでは木製のつまようじや割り箸を使うことを禁止する法律ができたのだそうです。

そういえば日本でも10数年前歌手の加藤登紀子が割り箸を使わないキャンペーンを始めて撤回するという騒ぎがありましたっけ。

木製の割り箸やつまようじは白樺でできています。韓国では中国からの輸入だそうです。白樺の林はないのでしょうか。

強さは、木製のつまようじとほぼ同等かなという感触ですが、ぽっきっと折れてしまうので脆い=靭性には欠けるかもしれません。

「つまようじブリッジコンテスト」の普及を図る際に、韓国ではこの法律が壁になるのかな?

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2006年3月26日 (日)

米国のつまようじブリッジ(3)

アトランタで開かれたつまようじブリッジイベントについてです。

自由に形を作って強さを競う、といっても競技のルールや載荷方法によって「つよいかたち」は違ったものになります。

Bcat3_1 ここでは空圧のシリンダを使って上から荷重をかけるようになっています。ブリッジに接する部分は8×8インチ(8インチはおよそ200mm)のプレートになっています。

スパンは422mmですから、おおよそ半分近くが等分布荷重になります。

日本航空専門学校では、幅50mmの板を使っています。日本航空専門学校の載荷装置

ブリッジの形だけでなく、載荷方法が違えば、当然壊れ方も違ってくるわけです。私は、アトランタのように載荷の板が広いのは、「トラスの壊れ方を見る」という観点からは好ましくないのでは、と思います。見解が分かれるところでしょうが・・・。

このイベントに注文をつけるとしたら、「壊れ方」が作った人にわかるようになっていなさそうだということです。

ブリッジコンテストでは、「二度作る」がひとつのポイントになります。壊れ方は構造物への力の作用を分かりやすく示してくれます。何キロの荷重に耐えたか、ということも大事ですが、「どこからどのように壊れたか」からダイナミックに楽しくかつ深く学ぶことも多いと思います。

ビデオを記録用に撮影すればよいのです。家庭用のビデオカメラでも1/30秒の分解画像が撮影できます。荷重が大きくなればなるほど破壊のスピードが増して、目視では確認できないことが多いのです。コマ送りで見るととき、壊れた瞬間の作者の顔が映っていると大変盛り上がりますし、作者も含めて「ああ、あそこから壊れ始めたのだ」納得がいきます。

アトランタのつまようじブリッジの作品を見ていると、あまり進歩がないようにみえます。進歩につながるものがイべントからあまり得られていないように思えます。思いつくまま自由に作っているともいえて、それはそれで楽しいのでしょうが・・・。

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2006年3月22日 (水)

米国のつまようじブリッジ(2)

昨日も書きましたアトランタでのつまようじブリッジイベント(Toothpick Bridge Building Event )についてです。

吉田先生はボランティアとして運営に参加しましたが、ボランティア用の説明書には次のように太文字で書いてあったそうです。

This is NOT a CONTEST.
This is NOT a COMPETITION.
There are NO loser.

勝ち負けを決める競技会ではない、ということです。EventであってContestやCompetitionではない。えっ、じゃぁ