見つけた美
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昨日のガルトン笛(Galton's whistle)のCGを少し手直ししました。
必要があって描いているのですが、ここまでやる必要はないのです。でもついつい、のめりこんでしまいます。
エッジトーンで音を発生させています。フルート・オカリナ・尺八・ケーナ・・・ほとんどの笛がエッジトーンを使っています。共鳴筒の長さによって音程を変化させています。
このガルトン笛では、右側から空気が出てきて左側の筒の(円周にある)エッジに当てて音を出します。左側のマイクロメーター機構で中のピストンの位置を変えて、共鳴筒の長さを調整できるようになっています。右側のマイクロメーター機構でクリアランスを調整します。
汽車の汽笛などを作っていたEdelmannによって改良されたガルトン笛は、数千個作られ輸出されたようです。
日本では、現物の写真を確認できるのは、小林理研のページと新潟大学工学部のサイトで旧制新潟高等学校の実験器具を紹介したページにあるだけです。
Edelmannのものには、下の台にシリアルナンバーが打ってあります。小林理研のガルトン笛のシリアルナンバーは3024(?)に見えます。私がCGを作るために参考にした写真はでは990(?)に見えます。
多分、旧制高等学校などの伝統のある学校や研究機関の倉庫の隅に眠っているものもあるのでしょう。
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超音波ビームがわかるソフト「Ultrasonic Beam」の改定を行っています。
その過程で、プログラムに書き込む式を書き間違って実行したときにできた絵です。なんだか面白かったので定数の値を少し変えてもうひとつ絵を作りました。
時々こんなことがあるのですが、たいていはコードを書き換えて消えてしまいます。
山並みのようにも見えますし、染めた反物を川に流しているようにも見えます。
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特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ — 天才の実像」 では「受胎告知」が公開されていました。仏教美術の中の「受胎告知」の話です。実在の人物の神格化には生誕物語が必要なようです。
仏陀にも生誕物語があります。「白象入胎」といいます。写真はインドのバールフトにある欄楯に彫られた浮き彫りです。
上の文字はブラフミー文字で「仏陀の降下」と書かれているそうです。森田修吾著「シルクロード遥か」に収録されている写真です。
「ある晩、お母さんのマーヤ夫人が夢を見られた。それは、白い象が天界から降りてきておなかの中に入ったという夢でした。仏陀を身ごもったわけです。」(同著より)
仏教美術にはガンダーラにいたギリシア人を介して、ギリシアの影響が大きいのだそうです。仏の姿を象としてあらわす、つまり仏像の起源はガンダーラにあるとのことです。サンチーの仏塔にあるこの彫刻なんて、どうですか。私は好きです。紀元前250年ごろのものです。
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2日目の取材も、熱のこもった内容でした。たくさんの資料もいただきました。(帰りの荷物の重いこと。へとへとでした)
ちょうど上京していましたので、特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ — 天才の実像」をみてきました。強行軍で昼食は抜き。日差しが暖かく、たくさんの人が来ていました。
「受胎告知」美しかったです。生涯でもう一度みることは無いのかもしれません。聖ガブリエルの顔怪しく美しい。
でも圧巻は、第2会場。「手稿」の内容を紹介した展示室です。
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少し硬い話題が続きましたので、今日はCG。ホネガイです。ヨーロッパではVenus comb (ヴィーナスの櫛)という名がついています。
巻貝ですから対数螺旋になっています。Shadeで巻貝の対数螺旋を作れるようになりたいと、時々試みています。十代のときから描きたい絵があって、このCGは近いのですが、まだまだ。CGもプログラミングもまったくの独学自己流です。本格的にきちんとやっている人から見ると、アラがたくさんあるのでしょうが、何かできると楽しいものです。
こちらは、一昨年紀伊国屋で購入した本物のホネガイ。自然の造形の迫力には圧倒されます。
まぁ、簡単にできたなら面白くない。と開き直っておきます。
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科学ブログでこのところ3位から6位をいったり来たりしていました。そのライバル(?)のなかに「鴉工房」という名のブログがあります。恐竜などを描く画家であり美術の先生ということで、スケッチがたくさん掲載されており、気に入っていて時々訪れていました。
そこに先月末「美術教育の犠牲者」という記事が載って、たくさんのコメントがついていました。美術教師の仕打ちがトラウマになり「美術教育は不要」という考えから、自分の子どもにも絵を描かせない、という人の投稿をきっかけとした議論です。センスは、教育できるか、が論点のひとつです。
私も、コメントを書きました。しかし、そこで交わされている議論にかみ合うようなことはかけませんでした。結論的なことを書くのは、私にとって少々重過ぎる。でも何か言っておきたくなった、というところです。
技術教育でも、センスの有無は問題になります。
明日、学生を連れて上京します。航空工場検査員国家試験(航空機用原動機)の受験です。彼らも一生懸命勉強をしていましたが、さあどうなるか。
受験が終わったら、JAXAへ見学へ行きます。
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私の陶芸作品のひとつ。自宅の庭に埋めています。縄文の人たちは、鎮魂と死者の再生を願って、土偶をあえて壊して住居やその周辺に埋めたのだそうです。長男が10ヶ月の短い命で旅立ったあとに、作りました。
御殿場遺跡から出土した顔面釣手形土器を参考にしています。似たような土器が、井戸尻考古館に、曽利遺跡から出土した人面香炉形土器という名前であります。
前面は、全体が顔のようにも見え、ずんぐりした人体のようにも見えます。男性を象徴しているようです。闇・夜に向いていて月という説もあります。
中に木材を入れて火をつけ、闇夜に置いたら迫力があるでしょう。
八ヶ岳山麓の縄文遺跡の土器土偶の迫力には圧倒されます。
人体と、天体・宇宙を一体にして統一的に捉えようとする思想は、洋の東西を問わずあるようです。
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